今さら日記
水の波紋展2021 +「パビリオン・トウキョウ2021」

すでに秋になっちゃいましたが、オリンピック開催と共に、
唯一夏を満喫させてくれたワタリウム美術館の和多利恵津子さん、
和多利浩一さん、アーティストの皆さんに感謝を込めて。

毎日同じ部屋の中で、あれ駄目これ駄目と緊張とストレスを繰り返し、
創作意欲も萎えていた私を元気づけてくれた展覧会
創造とは、どんな手法であれ人間がやっていること。
そこには必ず感情とその人の放つ人間臭があり私達はそこに触れた時、
自分とリンクさせ気持ちが動くのだと言うことを
今更ながら教えてくれる小旅行体感をさせていただきました。
フランス人作家 JRさんの「インサイドアウトプロジェクト(フォトブース)」を機に、
水の波紋展を知りバスツアーに参加。



会田誠さんの作品の絵がパッケージになった水のペットボトルを貰いバスの一番前の席に座る。
ワタリウム美術館の和多利さん自らガイドしてくださる上
プチ旅行(気分)を味わえて楽しい(^o^)


青山ってスパイラルとかハイファッションというイメージだったのに
ほんの1ブロック裏に回ると庶民的な昭和が満載!
青山が地元である和多利さんならではの思い出やお友達のお家の話などもリアル。
(青山でバナナのたたき売りをしていたジオラマもおもしろい)
*弓指寛治作のジオラマ

当時モダンだったビルは、2012年の作品を引き立ててくれてます。
次回この場所に来た時はもう解体されているんだろうな。。。
と思いながら歩いてたらJRさんのポスターが壁をうめていて、自分の写真発見!

この2021年にこういう形で壁の一部になっているのがみれてうれしい。
(ちょうど壁のぼっこりで近目になってるのがまた良い)
参加作家さんの内容はウエブで正確な詳細が掲載されているので、
ここでは私の主観でかいつまんで書きます。
今回一番印象的だったのが、ある作家さんの紹介で和多利さんの[関西的な作家]という表現でした。
東京の作家はスタイリッシュな感じが多いのに対して関西的とは。
私の勝手な解釈だと、生活に密着した着眼点や素材、サービス精神、サブカルチャー
人間臭い温度のある作風。(これ褒め言葉です)私自身もそのタイプだと思ってます。
和多利さんのキュレーションの思いに書かれていた、
思い出深い地元の様子が再開発により消えていくことの感傷というものが
リンクされているという言葉はそのとうりでした。
オリンピックというキーワードによる時の流れ、社会に翻弄される人間と街の変化。
そこには許し難い戦争や震災などによる無理やりの変化も内包されている。
私が感じた人間臭さは匂いによる記憶にもありました。
まず、スタートした渋谷区役所 第二美竹分庁舎の消毒液の匂い
(草間彌生さんのインタラクティブルームも:来場者が白い部屋に
水玉ステッカーを貼っていく
(自分にシール貼っちゃだめ! 注意されました><ごめんなさーい)


そこに展示されたugoの使用していたシャンプー、

山陽堂書店の弓指寛治さんの描いたアトリエで絵を描く
岡本太郎さんのひまわり、

人がいなくなった団地やクジラ公園



横のビルのコンクリートの匂い、

夏の日差しをあびて照り返してる川俣正さんとフランツ・ウエストさんのたんこぶと物置、

SIDE COREの遊具の配置された空き地の砂ぼこり、、、



どれもこれも自分の生きてきた様々な時代の記憶を呼び起こす生活臭があり、
温度があり、夏の草と土とコンクリートの匂いはは
生きていく上で受け止めなければいけない人間社会の現実と変化と
試練や生き様みたいなものを感じました。
そしてツアー最後は、大好きな藤森照信さんの作品




の中に入り終了。四畳半のお茶室からオリンピック会場を見つめるという趣旨でしたが、
あんなに広く感じた四畳半は生まれて初めてかも。
森の小動物が出入りするような丸い出入り口は東京に住む
ドブネズミから老人まで魅了してやまないでしょう。



ツアー後見た会田誠さんの東京城はwebで見ていたよりも小さいような?
(この写真はメイキングビデオの中の模型。
観客は作品を一瞬で見るけどそこに至るまでの作家の想いや時間て見逃されがちです)

(雨や湿気で段ボールが縮んだんだろうか?)でも日々縮んでいく建物があるとしたら
マトリョーシカみたいで面白いなと勝手に想像しながら、
帰り道Yottaさんの屋上カラオケから流れる誰かの歌声を聞きちょっと哀愁。


東京で生きる人たちが抱えたストレスは夜のカラオケで天に昇天されていくんだな。
本当にオリンピック開催地が決まった時の滝川クリステルさんが言った
「お・も・て・な・し」この展示はまさに「おもてなし」
を受けたというほっこりを残してくれた企画でした。
水の波紋展作家:クリスチャン・ボルタンスキー / デイヴィッド・ハモンズ / 檜皮一彦 / ホアン・ヨンピン / ファブリス・イベール / JR(ジェイ・アール) / 柿本ケンサク / 川俣正 / フランツ・ウエスト / バリー・マッギー / フィリップ・ラメット / 名もなき実昌 / 坂本龍一 / アピチャッポン・ウィーラセタクン / 笹岡由梨子 / SIDE CORE / 竹川宣彰 / トモトシ / UGO / 梅沢和木 / 山内祥太 / Yotta / 弓指寛治 / 渡辺志桜里 / ビル・ウッドロウ
パビリオン東京作家:藤森照信/妹島和世/藤本壮介/平田晃久/石上純也/藤原徹平/会田誠/草間彌生
(体力と時間の限界で全部見れず9/5に終了。。。ここに書いていない作家さんも沢山います。ぜひこちらからご覧ください)
水の波紋展2021
This is a viewing report of two art projects curated by the Watarium Art Museum. Old housing estates and buildings from the 1960s behind the high society places of Aoyama, Tokyo. The contrast between Tokyo's melancholy and the Olympics, which changes with the reopening, is very interesting. It is a valuable experience that you can understand the heart of Japan.
#水の波紋展2021 #パビリオントウキョウ2021 #オリンピック再開発 #青山 #ワタリウム美術館 #watari-um #和多利恵津子 #和多利浩一 #草間彌生 #藤森照信 #会田誠
水の波紋展2021 +「パビリオン・トウキョウ2021」

すでに秋になっちゃいましたが、オリンピック開催と共に、
唯一夏を満喫させてくれたワタリウム美術館の和多利恵津子さん、
和多利浩一さん、アーティストの皆さんに感謝を込めて。

毎日同じ部屋の中で、あれ駄目これ駄目と緊張とストレスを繰り返し、
創作意欲も萎えていた私を元気づけてくれた展覧会
創造とは、どんな手法であれ人間がやっていること。
そこには必ず感情とその人の放つ人間臭があり私達はそこに触れた時、
自分とリンクさせ気持ちが動くのだと言うことを
今更ながら教えてくれる小旅行体感をさせていただきました。
フランス人作家 JRさんの「インサイドアウトプロジェクト(フォトブース)」を機に、
水の波紋展を知りバスツアーに参加。



会田誠さんの作品の絵がパッケージになった水のペットボトルを貰いバスの一番前の席に座る。
ワタリウム美術館の和多利さん自らガイドしてくださる上
プチ旅行(気分)を味わえて楽しい(^o^)


青山ってスパイラルとかハイファッションというイメージだったのに
ほんの1ブロック裏に回ると庶民的な昭和が満載!
青山が地元である和多利さんならではの思い出やお友達のお家の話などもリアル。
(青山でバナナのたたき売りをしていたジオラマもおもしろい)
*弓指寛治作のジオラマ

当時モダンだったビルは、2012年の作品を引き立ててくれてます。
次回この場所に来た時はもう解体されているんだろうな。。。
と思いながら歩いてたらJRさんのポスターが壁をうめていて、自分の写真発見!

この2021年にこういう形で壁の一部になっているのがみれてうれしい。
(ちょうど壁のぼっこりで近目になってるのがまた良い)
参加作家さんの内容はウエブで正確な詳細が掲載されているので、
ここでは私の主観でかいつまんで書きます。
今回一番印象的だったのが、ある作家さんの紹介で和多利さんの[関西的な作家]という表現でした。
東京の作家はスタイリッシュな感じが多いのに対して関西的とは。
私の勝手な解釈だと、生活に密着した着眼点や素材、サービス精神、サブカルチャー
人間臭い温度のある作風。(これ褒め言葉です)私自身もそのタイプだと思ってます。
和多利さんのキュレーションの思いに書かれていた、
思い出深い地元の様子が再開発により消えていくことの感傷というものが
リンクされているという言葉はそのとうりでした。
オリンピックというキーワードによる時の流れ、社会に翻弄される人間と街の変化。
そこには許し難い戦争や震災などによる無理やりの変化も内包されている。
私が感じた人間臭さは匂いによる記憶にもありました。
まず、スタートした渋谷区役所 第二美竹分庁舎の消毒液の匂い
(草間彌生さんのインタラクティブルームも:来場者が白い部屋に
水玉ステッカーを貼っていく
(自分にシール貼っちゃだめ! 注意されました><ごめんなさーい)


そこに展示されたugoの使用していたシャンプー、

山陽堂書店の弓指寛治さんの描いたアトリエで絵を描く
岡本太郎さんのひまわり、

人がいなくなった団地やクジラ公園



横のビルのコンクリートの匂い、

夏の日差しをあびて照り返してる川俣正さんとフランツ・ウエストさんのたんこぶと物置、

SIDE COREの遊具の配置された空き地の砂ぼこり、、、



どれもこれも自分の生きてきた様々な時代の記憶を呼び起こす生活臭があり、
温度があり、夏の草と土とコンクリートの匂いはは
生きていく上で受け止めなければいけない人間社会の現実と変化と
試練や生き様みたいなものを感じました。
そしてツアー最後は、大好きな藤森照信さんの作品




の中に入り終了。四畳半のお茶室からオリンピック会場を見つめるという趣旨でしたが、
あんなに広く感じた四畳半は生まれて初めてかも。
森の小動物が出入りするような丸い出入り口は東京に住む
ドブネズミから老人まで魅了してやまないでしょう。



ツアー後見た会田誠さんの東京城はwebで見ていたよりも小さいような?
(この写真はメイキングビデオの中の模型。
観客は作品を一瞬で見るけどそこに至るまでの作家の想いや時間て見逃されがちです)

(雨や湿気で段ボールが縮んだんだろうか?)でも日々縮んでいく建物があるとしたら
マトリョーシカみたいで面白いなと勝手に想像しながら、
帰り道Yottaさんの屋上カラオケから流れる誰かの歌声を聞きちょっと哀愁。


東京で生きる人たちが抱えたストレスは夜のカラオケで天に昇天されていくんだな。
本当にオリンピック開催地が決まった時の滝川クリステルさんが言った
「お・も・て・な・し」この展示はまさに「おもてなし」
を受けたというほっこりを残してくれた企画でした。
水の波紋展作家:クリスチャン・ボルタンスキー / デイヴィッド・ハモンズ / 檜皮一彦 / ホアン・ヨンピン / ファブリス・イベール / JR(ジェイ・アール) / 柿本ケンサク / 川俣正 / フランツ・ウエスト / バリー・マッギー / フィリップ・ラメット / 名もなき実昌 / 坂本龍一 / アピチャッポン・ウィーラセタクン / 笹岡由梨子 / SIDE CORE / 竹川宣彰 / トモトシ / UGO / 梅沢和木 / 山内祥太 / Yotta / 弓指寛治 / 渡辺志桜里 / ビル・ウッドロウ
パビリオン東京作家:藤森照信/妹島和世/藤本壮介/平田晃久/石上純也/藤原徹平/会田誠/草間彌生
(体力と時間の限界で全部見れず9/5に終了。。。ここに書いていない作家さんも沢山います。ぜひこちらからご覧ください)
水の波紋展2021
This is a viewing report of two art projects curated by the Watarium Art Museum. Old housing estates and buildings from the 1960s behind the high society places of Aoyama, Tokyo. The contrast between Tokyo's melancholy and the Olympics, which changes with the reopening, is very interesting. It is a valuable experience that you can understand the heart of Japan.
#水の波紋展2021 #パビリオントウキョウ2021 #オリンピック再開発 #青山 #ワタリウム美術館 #watari-um #和多利恵津子 #和多利浩一 #草間彌生 #藤森照信 #会田誠